[st-kaiwa6]シンプルで高級感のある電波ソーラーってないの?[/st-kaiwa6]
[st-kaiwa2]セイコー ブライツで発売してます![/st-kaiwa2]
仕事用の時計は、やはり電波ソーラーに限る。
出来れば、チタンで軽量な方が良い。
当初はシチズンのアテッサを買おうと思っていた。
クロノグラフのデザインがクールだ。
ほぼ買う直前だった。
そのタイミングで、セイコー ブライツの電波・ソーラー・チタン時計を見つけた。
セイコー ブライツの今回レビューする時計はかなりシンプル。
機械式時計に似たデザインのシンプルさは、私の好みにドンピシャだった。
早速レビューしよう。
電波時計は信頼できる
これまで仕事では、「そんなにズレないから」とチープカシオのクォーツ(電池)式を使っていた。
実際、そんなにズレない。
だが、いざ電波時計に変えてみると、やはり心持ちが違う。
絶対にズレないことで、時計に対する信頼が増すのである。
時計をしていない人に「今、何時でしたっけ?」と聞かれることが良くある。
その際は、どや顔で左腕を差し出している。
自信を持って人に時刻を伝えられる。
デイト表示が良い
私は機械式の時計ではデイト表示がない方が好きである。
機械式は使わないと止まるので、そのたびに日付を合わせるのが面倒だからだ。
デザイン的にも美しくない。
しかし、電波時計になると話は別。
確実に日付は合っているので、電波時計なら日付表示はあった方が良い。
仕事では必ず合っている日付の有難みを感じている。
パソコンの右下に日付が表示されていても、つい時計の方でチェックしてしまう。
日付と曜日があるデイデイトでも良いとは思う。
ただし、曜日表示まであるとデザイン的に煩わしい。
ソーラー充電でノーメンテ
電池を全く気にしなくてよい、ソーラー時計なのも便利だ。
満充電の状態で半年は電池が持つ。
その間、全く外出しないことはないだろうから、電池の残量のことは考えなくて良い。
クォーツ(電池)でもかなりの期間ノーメンテで良いが、完全に触らなくても良いというのはレベルが違ってくる。
電波時計は電波の受信でバッテリーを多少使うのかもしれない。
チタンは付けていることを忘れる
チタンは、とても軽い金属である。
ステンレスの比重が7.9に対して、チタンは4.5。
チタンはステンレスの57%くらいの重さなのだ。
この重さの差は、ステンレス製のベルトから、革ベルトに取り換えたときの変化に似ている。
また、カシオのG-SHOCKの重さにも近いかもしれない。
腕に付けている感覚がないくらい(言い過ぎ)で、この重さなら毎日使っても良いと思える。
これはかなり大きいメリットだ。
径39mm、厚さ8.8mmはグッドサイズ
この時計は、径39mm、厚さ8.8mm。
40mmを切るサイズと、電波ソーラーならではの薄さを実現している。
私は手首が細い。(6インチ、15.3mm位)
現代の標準である40mmの時計も大きく感じる。
「39mmも少し大きいかも」と当初は心配した。
それは余計な心配だった。
ベゼルに幅があり、その分だけ文字盤が小さい。
そのため、39mmというサイズ以上に小さく感じる。
嬉しい誤算だ。
小柄な私でOKなので、男性で大きすぎて使えない人はほぼいないだろう。
この辺は絶妙な設計だと思う。
また、機械式時計を使っている人であれば、この薄さには感動するだろう。
(薄いドレスウォッチは別)
長袖に収まるので、歩行中に腕をぶつけて傷が付くことはなさそう。
チタンの軽さと充分にコンパクトなボディで、快適な付け心地である。
ほぼ操作することはない
この時計はいくつかの機能がある。
バッテリーのセーブや過充電防止などだ。
自分で操作するタイプの機能ではないため、、ボタンに触れることはほぼない。
私も、ボタンは購入してから1度も押していない。
自分で押して使うのは強制受信機能くらいだろう。
大方のことはスマホで出来る時代なので、時計がシンプルになるのは良いことだ。
過去のモデルはボタンが横にはみ出していたようだが、このモデルは存在感を感じさせないボタンである。
時計の外観(デザイン)
虹色に輝くインデックス
この時計は、インデックス(時刻表示マーカー)がとにかく美しい。
虹色に光を反射するのである。
恐らくこの点がこの時計の最大の魅力だろう。
インデックスをよく見てみると、細く縦線が彫られている。
これが回折格子の役割をして、光を分解しているため、虹色に見えるのだろう。
黒色の文字盤に虹色に反射するインデックスが乗っているのは、本当に綺麗。
文字盤とガラスまでの高さはあまりない。
そのため、立体感を出すのは難しいはずだ。
しかし、きらめくインデックスが数字以上に奥行きを感じさせる。
ドーフィン針が良い
この時計は、フランス語で皇太子妃を意味するドーフィン針を採用している。
ドーフィン針は、針の半分ずつに違った仕上げを施したものを指す。
見る角度が変わり、光の反射が変化しても、どちらか片方は読み取れるというデザインだ。
私はこのドーフィン針がとても好きだ。
エレガントだが、弱々しくなく、クラシックさと実用性をあわせ持っている。
電波・ソーラー・チタンという現代的な時計に、歴史のある意匠の針が付いていると考えると、気分は上がる。
(普通の針なんですけどね)
文字盤はマイナスポイントもあり
この時計は、文字盤がソーラーパネルになっている。
文字盤上には、スーツのシャドーストライプのように縦線が入っている。
この縦線は、個人的には好きである。
あまり真っ黒すぎると、デザインが大人しいこの時計が更に地味になる。
(輝きはあるが)
室内で見た場合、高級感は充分あると思う。
太陽光などでは紫がかって見える
この時計の文字盤は、太陽光などの強い光を当てると紫色に見える。
室内の強い光では僅かに紫、
屋外の強い光ではかなり紫が強くなる。
屋外でも、日陰では黒に戻る。
この紫は、ソーラーパネルの色なのだろう。
私は当初、このほんのり紫が好きだった。
真っ黒よりニュアンスがあると感じたからだ。
しかし、真夏の日差しのような条件で見たときは紫が強い。
ソーラーパネルの色であると考えると、あまり美しいと感じない。
この紫色が出すぎるのは限られた条件だけである。
他人がこの時計を見る際は、ほぼ黒に見えているだろう。
着用者は気になるかもしれないが、他人からは高級感があると思われるはずだ。
文字盤の中央に横線がある
ソーラーパネルの繋ぎ目なのか、この時計の文字盤には横線がある。
これがこの時計最大の弱点だと思う。
ただし、これも付けている本人しか気が付かないだろう。
私はこの時計を開封して、事前情報なしで2分くらいでこの横線に気が付いた。
「オレでなきゃ見逃しちゃうね」というやつだ。
何人かの知人に「この時計はデザインに弱点がある」と伝えて、3分くらい時計を確認してもらった。
事前に何かあると伝えた上で、横線に気付くのかという検証だ。
しかし、気が付く人はいなかった。
この横線は、弱点ではあるが、縦ストライプでうまくカバーされている。
傍から見て気が付く人は皆無だろう。
(この記事の画像でも、そんなに分からないでしょうし)
ベルト交換は不可
通常、時計はベルトと時計の根本をつなぐ部分がフラッシュフィットという中空のパーツで繋がっている。
この時計は、フラッシュフィットが時計本体と一体化されている。
コストカットのためだろう。
そのため、ベルトを皮などに交換することが出来ない。
ネット上で、この点を指摘する意見も読んだ。
ただし、チタン製で元々軽いベルトを、皮ベルトに変える人はあまりいないと思う。
そんなに軽くならないからだ。
日常でバンバン使う時計なので、元々のベルトのままで使う人の方が多いはず。
この時計はソーラーパネルが紫に見える条件を除けば、とても高級感がある。
その点では、コストパフォーマンスの良い時計だと思う。
(原価の話でなく)
ユーザーの体験に影響しない部分でコストカットするのは、良い判断だろう。
傷は目立たない
この時計を購入し、3週間目くらいでベゼルに傷を付けてしまった。
確か、左手でドアを開けた際にドアノブに当てたと思う。
少しショックはあったが、これは毎日使うために買ったものであまり気にしていない。
サファイアガラスはよほど手荒に扱わないと傷は付かない。
そのため、この時計の魅力である文字盤やインデックス・針が傷付いて損なわれることはない。
ベゼルに特徴がある時計でなければ、時計は傷付いても大丈夫そうだ。
オーバーホールについて
時計には、内部部品の洗浄や注油のために分解整備(オーバーホール)を行う必要がある。
機械式時計であれば2~3年(メーカーによる)、
この電波ソーラーであれば5~6年
が推奨のようだ。
オーバーホールの料金は、個人店で2万円~のようである。
2回オーバーホールすれば、新品が買えてしまう。
恐らく、この時計はオーバーホールしなくても15年位は平気で動くのではと勝手に思っている。
私は、10年以内に不具合を感じたらオーバーホールに出そうかなと思っている。
15年経過して不具合が出てきたら、恐らく新しい時計に買い替えるだろう。
(交換用のバッテリーも無い気がする)
15年も経てば、新型はこの記事に書いたソーラーパネルの横線や紫色などの問題も解消されているのではと期待している。
セイコー SAGZ083 電波・ソーラー・チタンのまとめ!
[st-kaiwa3]悔しいけど、良い![/st-kaiwa3]
この時計は、満足度に影響の低い部分をコストカットしつつ、求められる部分は高いクオリティで仕上げた一品である。
これは、多くの人が望んだアイテムだと思う。
悔しいのだが、強くぶつけて壊れたりしたら、リピート買いする位には気に入っている。
強い光で紫色に見える点や文字盤の横線などの弱点が改善したら、更に無敵の時計になるだろう。
もう1mm小さかったら、往年の時計ファンの心を掴みやすいかも。
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