今週こそは「週末の休みを有効に活用するぞ」と私はよく決意する。
筋トレして、楽器の練習をして、本を読んで、ブログも更新!といった具合に。
やりたいことだけは多い・・・
しかし、ほとんど何もせずに日曜日の夜を迎えてしまい、後悔する日がしこたまある。
YouTubeやアニメを観たり、Amazonで欲しい物を調べまくって時間が溶けてゆく。
今回は「やる気はあるのに、休みを無駄にしてしまう問題」について考察する。
「休みを無駄にする」ことの原因は「アラサー・アラフォーの中途半端な自己評価」によるのではないかと考えた。
30〜40歳のおっさんの自己評価の例を並べる。
- 仕事で必要なことはだいたい覚えた
- 頑張れば、大抵のことはできるというおぼろげな自信がある
- 年齢を重ねて、困らないぐらいのお金はある(私はない)
- 生活を脅かすものはないが、もう少し頑張りたい
このような「一人で生きていくには自分は困らない」だろうというある種の全能感が、めんどうな作業に向かうことを妨げていると推察する。
悪い完璧主義!
何もしなかった日を「その日はたまたまやる気が出なかっただけ」と片付けるのは簡単だ。
しかし、このような「何もしない日」ばかりを重ねると、気がついたらあっという間に定年退職を迎えてじじいになって何も達成できないまま死んでしまうのではないかと思う。
よく見かける「何も能力がないのに偉そうなおじさん」がまさにこれに該当する。
「何もできないのに自信がある迷惑な年寄り」にならないよう、「休日を無駄にする理由と対策」をこの記事では掘り下げる。
「今できる」と「頑張ればできる」を混同しない
繰り返すが、30〜40代になると「ほとんどのことは自分の能力でできる」という感覚がある。
これが「悪い完璧主義」を呼び起こす。
全能感があったとしても、「できる」の段階は細かく分かれる。
- できる能力を既に持っている
- 頑張ればできる
- できるようになるまでの方法を知っている
「①できる能力を既に持っている」は自信を持って良いことなのだが、②と③はまだ「できる」状態ではないので、全くいばれるものではない。
昔と違って今は「情報はいくらでも手に入る」ので、「頑張ればできるし、方法も分かる」のはネットで情報を得られる全員に共通した状態である。
「まだできないことに対して自信を持ちすぎる」ことは避けたい。
某小説のキャラクターのセリフ「なんでもは知らないわよ、知ってることだけ」も、学び続けることを大事にした謙遜の姿勢に思える。
「思ったよりめんどうなので、今はやらない」が最大の敵
実際はできないのに「自分はできる」と思いこんでいると、いざ手を付けたときに「思ったよりも面倒くさい」と思うようになる。
しかし、「私はできる」と思いこんでいるので、「面倒くさい」と感じたことを素直に認められない。
これを繰り返すと、無意識に「本当はできない・やれないこと」が過大評価され、取り組むまでのハードルが上がってしまう。
ノウハウコレクターになると、ゴールまでの道筋が見えて「既に達成したような気分」になる。
しかし、同時にやらなくてはいけない努力の量も分かってしまい、実際はなおさら挑戦できなくなる。
思い当たる節がありすぎて、泣く!
以下のような例も悪い完璧主義に該当する。
- 正しい方法でないと意味がないとして、一向に手を付けない(筋トレなど)
- 正解がないことで必要以上に悩む
悩んでるフリをしても、進まない!
ぜんぜん完璧じゃない自分の現状を直視する
自分で思いついたアイデアや達成したいことに対して「すげー!これは100点!」と思ったとしても、実際に形にしてみると30点ぐらいのことがほとんどである。
例えば、ブログを書いていると、記事が完成するたびにこの感情を味わっている。
辛酸なめ子!
できあがってくる30点の成果物を見るのが怖くて、「行動しない」という状況がいちばん良くない。
永遠に到達しない妄想の100点を夢見続けてしまう。
この記事の冒頭の話に戻るが、「なんでもできる自信があるならとっととやれよ」という話である。
「熱意と魂を込めろ」と世間ではよく言われるが、それで「悪い完璧主義」に陥ってしまうなら、ほどほどの完成度で良いのでは?と私は考えている。
(この辺は人によると思います。ガサツ過ぎるのはNG)
個人的には、あまり期待せずに「成功する可能性があるのかどうか、確認するために努力する」ぐらいが良いんでないかなと。
努力や行動は、お金をかけずに買える宝くじだと私は考えている。
- とりあえず、8割で完成させる
- その上で、磨き上げるか、放置するかを決める
- 結果に対して、過度な期待はしない
- 「できること・できないこと」を冷静に把握する
「できる」でなく「努力し続ける」を評価する
他人に評価される際、「能力があるかどうか」で判断される。
この記事においても「できる・できない」という言葉を使って説明した。
しかし、実際は「できる」ようになるまで「努力・工夫した」ことに価値がある。
と思い込むことが重要である。
「努力し続けることに価値がある」と思うことで、目標を達成したとしても、また次のやりたいことへ自分を誘導できる。
「成長マインドセット」と言われる考え方である。
努力をやめたら、無価値な自分になる!
私がもっとも影響を受けた・印象に残っている本は、キャロル・デュエック氏の著書「マインドセット やればできるの研究」である。
「今の能力よりも成長し続けることが重要」という成長マインドセットを解説している。
書かれていることの全てが正しいわけではないようだが、「やたらやる気になれる本」としておすすめだ。
「休日を何もせずに過ごしてしまう問題」へのまとめ
やる気・やりたいことがあっても「休日を何もせずに過ごしてしまう問題」に対する対策は以下のとおり。
- 「努力すること」に価値がある(頑張らなくなったら無価値)
- めんどくさいと感じる対象は、必要な努力であることが多い
- 完成してひどい結果が出ることを恐れない
- 学習には「できないことの把握」が重要(継続と成果につながる)
- 朝or前日の夜に時間割を作るのもオススメ
何もしない休日だけを重ねていくと、このままでは「自己評価だけが高いおっさん」になりかねない。
完璧でなくても良いので、自分を許せる程度の最低限の生産性はキープしたいと思っている。
世の中、心理学者の研究による正しい見解が溢れている。
しかし、実際に自分が陥っている状況に対して、心理学に照らし合わせるのは難しい。
今回の問題も「数学の証明問題」みたいなもので、心理学的な結論よりも当事者の目線から過程を埋めることに価値があるのではと思った次第。
文章にしてアクションプランがまとまると自分でもすっきりするので、今後も頭の中を吐き出していきます。
この記事は以上です!
読んで頂き、有難うございました!
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