【情報社会】スマホにより外食でラーメンが選ばれやすくなる。

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塩ラーメン

なぜ人はラーメンを食べるのか。

そこに答えはない。
しかし、ラーメンを選ぶ思考パターンには答えがある。

今回の記事では「なぜ外食でラーメンを選びがちなのか?」の理由を言語化する。

昔に比べて「外食でラーメンが選ばれる回数は増えている」と予想する。
外食の際、スマホでどこに行くか調べる習慣が付いたからだ。
事前にネットで店を調べることで、ついラーメンを選びやすくなる。

この記事により、以下を知ることができる。

  • 事前にネットで調べると、ラーメンを選んでしまう理由
  • 他の食事と比べたラーメンの強み
  • 「ラーメン選びがち」を回避するには

実際に「外食でラーメンが選ばれる確率」を出すことは難しい。
この記事は筆者の「推測・思考遊び」として読んで欲しい。

また、「ラーメンが選ばれやすい」と「ラーメン店を出せば儲かる」は話が違うので、誤解なきよう。
(人気が高いものは、激戦ジャンルになる)

この記事でわかること

「ラーメン」というキーワードで絞りやすい

事前にネットで外食店を調べる場合、キーワードが必要になる。
例えば、以下のとおり。

  • 定食
  • 和食
  • 焼肉
  • 寿司
  • 中華
  • イタリアン
  • フレンチ
  • タイ料理

もし、このような「キーワードで表せない店」だとして、検索にヒットしないとしたら、ネット上には存在しないのと同じである。
どんなに美味しくて綺麗で接客が良い店であったとしてもだ。

「東京駅周辺 ランチ」で検索される場合もあるかもしれないが、カテゴリーのキーワードを持つ外食店に比べるとかなり不利になってしまう。

ラーメン店はキーワードで絞り込みしやすい。
「和食」「イタリアン」「フレンチ」に比べると、「ラーメン」は幅が狭いキーワードである。
(イタリアンはサイゼリアから高級店までを網羅している)
適度に店舗を限定してくれるため、ラーメンというワードは検索性に優れている。

メニューが少なく、事前に画像で判断しやすい

どの店に入るかを決定する上で、最も重要なのは「美味しいかどうか」である。
(内装の綺麗さや接客などの要素もある)
味は実際に食べないと分からないので、写真や口コミでチェックすることになる。

ラーメン店は美味しそうかどうかを画像で判断しやすい。
「醤油・味噌・塩」などのメニューの種類が限定されていて、行く前に「どれを食べるか」決めることができる。

これは、他のジャンルでは同じようにはいかない。

定食屋で、唐揚げ定食の写真が美味しそうだったとしても、他のメニューが美味しいとは限らない。
ネット上に画像がないかもしれない。
店に行ってから何を食べるか決めたい人もいる。

ラーメンのような「固定の人気メニュー」を持たない店は、画像の魅力によって意思決定させることが難しくなる。

画像で味を想像しやすい

ラーメン画像が意思決定のきっかけとなる理由として、「味が想像しやすい」ことも要因である。

見た目で麺の太さが分かるし、スープの粘度や油の量、濃い・薄いが素人にも判別しやすい。
どんな具材が乗っているのかも一目瞭然だ。
ラーメンの味と見た目はおおむね比例している。

パスタのソースだったとしたら、「ドロドロで色が悪い」としても味は美味いという可能性もあるだろう。
本来、味と見た目は完全には一致しない。

また、全国展開しているチェーン店は、サンプル画像のクオリティが高い。
この場合、お客さんは「完全に写真と全く同じ見た目・味の商品が来る」とは期待しない。

結果として、チェーン店に近い種類の料理を出す「和食」「イタリアン」などは画像で「判断しない・信じない・判断できない」状態になっているかもしれない。

価格が想像しやすい

ラーメンは価格が想像しやすい。
トッピングを付けない価格であれば概ね500円〜1500円に収まるだろう。

「外食で美味しいものを食べたいが、2000円〜3000円は出せない」と思っている層は多い。
お寿司や焼肉は店によって客単価の差が大きいジャンルである。
ラーメンなら、ちゃんと調べなかったとしても極端に高い店を引く可能性は低い。

そのため、他のジャンルに比べて「価格(客単価)」を調べるという心理的ハードル(めんどくささ)が減る。

「1食あたりの金額を抑えたい」という心理は無意識に働くことがある。
「価格が分かりやすい」のは無視できない強みだ。

違和感を感じさせない範囲で「高額にする」のが良いのかも…

ラーメンが持つ「キーワード」「写真」「価格を調べない」という強みを踏まえ、店側の視点で考えてみる。

ラーメンの値段は、「高すぎる」と思わせない範囲で高い値段を付けてもよいかもしれない。

値段が高いという理由で、一度入った店から出る人は少なそうだ。
ただし、高額過ぎるとリピーターは減るだろう。

もちろん、「味」と「見た目」が良いことが前提である。

不健康だが、中毒性がある

ラーメンは栄養のない不健康な食事で、中毒性のある味だ。
ここまでジャンクに振り切った料理は他にない。

「お金はあまりない。健康は気にしない。」という層にラーメンが持つ価格や味の特性がドンピシャでハマっている。
需要と共有のベストマッチだ。

「ラーメンを選んでしまう理由」まとめ!

ネットで調べると、ついラーメンを選んでしまう理由は以下のとおり。

  • ラーメンというキーワードで絞り込みやすい
  • 画像で味が分かるので、事前に判断できる
  • 値段が分かりやすい

私もラーメンは好きである。
しかし、平均以下を引いたときのがっかり感が強い食べ物だと思っている。
(都心なら、大きく外すことはない印象)
中華料理屋のラーメンがそこそこの味なのは全くかまわない。
しかし、ラーメン一本槍の店で「こんなもんか!」という味に当たると萎える。

ラーメンに栄養は期待できないため、「たまに食べる」ぐらいの頻度にとどめたいと思っている。
今回の記事に書いた内容を思い出すことで、食べたくないときにラーメンに誘導されるのを防げるだろう。

今回書いた考察は、マーケティングの知識に基づいて行っている。
無意識に誘導されないように消費者側としても勉強しておくのがオススメだ。

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