[st-kaiwa5]iPhoneがフィッシングメールで乗っ取られた![/st-kaiwa5]
[st-kaiwa2]やるべきことを紹介するぞ![/st-kaiwa2]
知人がフィッシングメールに引っかかり、AppleIDとパスワードを入力してしまった。
そこで、私に「どうにかできないか!」と相談があった。
私は悪徳業者や反社等への反骨意識が人一倍強い。
知人が被害にあったことが悔しくて、「何とか、一矢報いることはできないか」と策を練った。
結論、フィッシングメール業者に反撃することはできなかった。
この記事では、フィッシングメールでiPhoneが乗っ取られたらどうすべきかをまとめる。
「そんなものに引っかかるかよ」と思っている方も、知っておくと良いだろう。
知り合いや親族が引っかかる可能性はあるのだ。
佐川急便を語るフィッシングメールに引っかかった
私の知人が引っかかったのは、「佐川急便」を語るフィッシングメールだ。
メールが届いて、何かしらの荷物で思い当たるところがあり、AppleIDとパスワードを入力したらしい。
AppleIDとパスワードは、Appleのサービス以外では入力することは無い。
サブスク等のコンテンツの場合、Apple経由でお金を支払うことはある。
AppleIDとパスワードの入力を求められたら、疑ってかかるようにすること。
怪しいメールにAppleIDを入力したら、すぐパスワードを変更
怪しいフィッシングメールにAppleIDとパスワードを入力してしまったとする。
それがニセモノだと分かった時点で、すぐにパスワードを変更しよう。
悪徳業者がログインしてパスワードを変更するよりも早くパスワードを変更できれば、被害はゼロだ。
ただし、悪徳業者はプログラムを使って、こちらが入力したらすぐにパスワードを変更する可能性がある。
スピード勝負では勝てない可能性が高い。
AppleIDが乗っ取られたら、情報ダダ漏れで不正利用される
AppleIDが乗っ取られてしまうと、乗っ取りした人物が以下の操作をする可能性がある。
iPhoneが乗っ取られたら
- iCloudを見られてしまう(写真・動画・メール・連絡先・カレンダーが覗かれる)
- 居場所が追跡される
- AppleIDを使って、有料コンテンツを購入されてしまう
- iPhoneがロックされる・データを削除される
今回はAppleIDを削除された
今回の被害にあった知人のケースでは、AppleIDを削除されてしまった。
この知人が私に相談してきたのは、被害にあった半年後らしい。
(すぐ言えや)
振り込みを求める脅迫のメールも来ていたと思うが、消してしまったとのこと。
この方はクレジットカードを持っておらず、有料コンテンツを勝手に買われるということもなかった。
しかし、AppleIDが削除されてから、その状態で半年ほどiPhoneを使い続けていたらしい。
AppleIDが削除されると、パスワードの入力が必要な全ての操作ができない。
例えば、AppleIDなしでは以下の操作が不可となる。
- 有料アプリのインストール
- コンテンツへのApple経由の課金
- アプリのアップデート
インストール済みのアプリ(電話やメール、動画サイト、ゲーム)は使えていたようである。
ただ、AppleIDとパスワードを求められる場面が来たら手詰まりになる。
Appleに電話してもダメ
Apple公式で購入したiPhoneであれば、情報を元に端末が本人のモノであることが証明できる。
そのため、AppleIDを復旧できる可能性があるようである。
しかし、今回のiPhoneは中古simフリー端末を買ったものであった。
Appleのサポートは対応不可能とのこと。
AppleIDがないので、iCloudに入れない
その後、「パスワードが変更できないか」「AppleIDを復旧できないか」などを試してみる。
しかし、出てくるのは「AppleIDが見つかりません」「有効でないかサポートされていません」というメッセージ。
この時点で私も悪徳業者に負けたことを理解し始めて、発狂していた。
[st-kaiwa4]チクショー![/st-kaiwa4]
バックアップから復旧はできず、データが消える
私の知人はパソコンを持っておらず、家にネット回線もなかった。
iTunesにiPhoneのバックアップは存在しない。
また、AppleIDが存在しない時点で、iPhoneを初期化したとしても、現在のデータを引き継ぐことは難しい。
恐らく、Docomo、AUなどのキャリアのショップであっても無理ではないかと思う。
(キャリアに持っていっても、窓口で7000円ぐらい相談費用がかかるとのこと)
「iPhoneを探す」をオフにできない、初期化ができない
データが消えるのは、この際しかたない。
端末だけでも、初期化して使用したい。
しかし、AppleIDが存在しないため、「iPhoneを探す」をオフにすることができない。
「iPhoneを探す」がオンのままでは、アクティベーションロックを解除できない。
「iPhoneを探す」を切らないと、そもそも端末を初期化することができないのだ。
- アクティベーションロックとは?
- 「iPhoneを探す」に含まれるロック機能。
iPhoneを紛失したり盗難されたりした時に、端末の中身が操作されないよう、iPhoneを保護するためのもの。
所有者のAppleIDでないと、解除できない。
今回被害にあったiPhoneは、AppleIDがなくなったことで、生まれ変わることもできない生ける屍になってしまった。
リカバリーモードも恐らく無理
パソコンがあれば、iTunesに繋いでリカバリーモードにてiPhoneを初期化できるという情報もある。
Apple IDなしでiPhoneを工場出荷時の状態に戻す(初期化する)最適な2策
ただ、これも「iPhoneを探す」が切れていない限り無理だろう。
アクティベーションロックがかかっているからだ。
(パスコード不明、AppleIDが有りであれば、「探す」がONだとしても初期化できるという説もある)
もしこれができるとしたら、パソコンがあれば、他人のiPhoneを初期化して奪うことが可能になってしまう。
[st-kaiwa2]これはまだ試してないよ![/st-kaiwa2]
買い替えは必須、諦めが肝心、七転び八起き
結局、フィッシングメールに引っかかった知人は仕方なく新しいiPhoneを購入した。
とてもお世話になっていた方だったので、何か前向きな提案をできないかと考えた。
この方は、通信会社はDocomoを契約しており、格安simにしていなかった。
そこで、Docomoのサブブランドであるahamoにすることを提案した。
格安simに変更することで、スマホ代は月5000円安くなる。
(約8000円→約3000円)
一年間格安simを使えば、新しいiPhoneの購入費用を差額で回収できる計算だ。
ahamoは、Docomoの系列であるため、通信品質はDocomoと同等である。
データ使用量が不足しないなら、変更しない手はない。
私の知人はクレジットカードが作れないらしかった。
だが、クレジットカードを持っていない方であっても、デビットカードであれば支払い可能である。
(カードの種類によります)
みんな必死に生きている中、詐欺行為や悪事を働くのは不快である。
許せぬ。
だが、過ぎた損失は取り返せない。
少しでも前向きな解決策を選んで、前に進むべきだ。
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