[st-kaiwa6]布団って良く分からない!
考えたくない![/st-kaiwa6]
[st-kaiwa2]睡眠は大事!
分かりやすく説明する![/st-kaiwa2]
睡眠は人生の約1/3を締める。
睡眠の質を上げることで、以下の効果が得られる。
- 集中力アップ
- 学習スピードアップ
- 疲労回復
- 健康になる
- 美肌・美容にも良い
努力なしで、睡眠は劇的な効果をもたらしてくれる。
つまり、寝具にはこだわった方が良い。
高いものでなくて良いので、自分に合った機能の布団を選ぶべきだ。
私はふとん屋の知り合いと週2程度の頻度で会っている。
このふとん屋の方に、徹底的に羽毛布団について質問した。
羽毛布団に関する基礎知識・選び方を、ふとん屋に直接インタビューした情報を交えて紹介する。
羽毛布団は何が良いのか?
寝具の役割は?
寝具の役割は以下の通り。
- 枕→頭の重さを受け止める
- マットレス→身体の重さを受け止める
- シーツや枕カバー→湿度・温度調整
- 掛け布団・毛布・タオルケット→湿度・温度調整
本来はもっと細かいが、ざっくり言うとこんなもんである。
羽毛布団(掛け布団)に求められる機能は温度・湿度の調整なのだ。
[st-kaiwa7]エブリ・リトル・寝具![/st-kaiwa7]
羽毛布団は温度・湿度の調整に優れる
掛け布団は「暑い」「寒い」にならないよう温度を調整するためにある。
羽毛は、保温性があり、なおかつ必要以上に熱を溜め込まない性質を持っている。
また、寝具の中の湿度も最適に保ってくれる。
この温度・湿度を調整する機能により、羽毛布団は幅広いシーズンに対応することが可能だ。
ただし、厚さにより夏用・秋冬用に区別される。
昔は「羽毛布団はオールシーズン使える」という売り文句が流行ったが、これは正しくない。
[st-kaiwa6]鳥の羽根って
凄いんだね![/st-kaiwa6]
この温度調整機能は、機能性中綿にはない。
プリマロフトやシンサレートは、暖かくすることに関しては十分な性能だが、調整は下手なのだ。
ダウンジャケットなら化学繊維であっても、暑くなったらジップを開ける等で対応できる。
しかし、寝ている間は身体を動かせないため、そうはいかない。
掛け布団の機能におまかせになる。
温度・湿度調整機能がある羽毛布団は、寝具として最適なのである。
その他、以下の特徴がある。
- 軽い(寝返りしやすい)
- 寝汗を吸収・放出してくれる
- メンテナンスが楽(湿度を放出する)
- 長持ちする(良いものなら10〜20年以上)
寝具は闇が深い
寝具は、闇が深いカテゴリーだと感じる。
私が思うところは以下の通り。
- 寝ているときは無意識のため、効果の測定が難しい
- 購入頻度が低く、価格の相場が分かりにくい
- 有名メーカーの製品が売れるため、競争原理が正常に機能しない
- 表示通りのダウンが入っていないこともある
(シンプルな偽装)
[st-kaiwa5]カモになりたくない![/st-kaiwa5]
「布団の闇が深い」のは本当のようで、布団屋や業界人が内情を暴露した記事がググるといくつかヒットする。
過去に製品表示の偽装が発覚しても、それが続けられているとかいないとか・・・
「闇が深い」なら、本来はなるべく関わりたくない。
だが、生活を向上させるためには睡眠改善は避けては通れない。
避けて通れないからこそ、知らないことで損をする。
最低限の正しい知識を身に付けよう。
羽毛布団選びで把握すべきポイントを細かく紹介していく。
ダウンボールが大きい方が良い
羽毛布団は、ダウンの中に入っているダウンボールが大きい方が品質・機能が高い。
(大きいと、値段もグッと高くなる)
ダウンボールが大きいことで、以下の効果が得られる。
- より暖かい
(空気の層が暖かさを溜め込む) - 温度調整機能が優れている
(ダウンボールの「開く・閉じる」の幅が大きいため) - 弾力性が高く、長持ちする
ダウンボールが大きく、羽枝の数が多く、弾力性があり丈夫で、不純物のないものが高品質な羽毛布団なのである。
[st-kaiwa2]ダウンボールの
サイズが重要![/st-kaiwa2]
ダウンの種類はダックとグース
一般に、大きい水鳥からは大きいダウンボールが取れる。
ダックは、雑食の水鳥である。
食用として短期間で育てられることが多い。
そのため、グースと比べると小さく、雑食であるため匂いがすることがある。
値段は安価であり、化学繊維と比べると十分に暖かい。
グースは、草食の水鳥である。
ダックと比べると大きく、草食なので匂いも少ない。
品質が良い羽毛布団を長く使いたいなら、グース以上から選ぶことが推奨されている。
繁殖のため3〜5年(1年以上)育てられたグースはマザーグースと呼ばれ、グースと比べて更に大きい。
ダウンボールの張りや弾力性も増し、10年以上使える。
ただし、値段も高額である。
ダウンボールのサイズについて、概ね以下くらいだと言われている。
- ダックダウンは1円
- グースダウンは100円
- マザーグースは500円
(上質ダウンは500円の2倍)
生育環境(飼育日数、寒暖差、栄養豊富な餌、水)によって、ダウンの品質は大きく変わる。
良いダックダウンが、悪いグースダウンより優れているということもあり得る。
[st-kaiwa2]マザーグースが
最も暖かいし、
温度調整も優れている![/st-kaiwa2]
水鳥の生産国は?
ダウンベルトと呼ばれる北緯50度前後の寒暖差の大きい国に生息する水鳥からは、上質な羽毛が採れる。
(寒さ、暑さに耐えられるように育つ)
以下の国が主な生産国だ。
- ポーランド
- ハンガリー
- ウクライナ
- アイスランド
- ロシア
- カナダ
- フランス
- ドイツ
- チェコ
- 中国
ポーランドは特に寒暖の差(冬はマイナス30℃)が大きく、最上級の産地とされている。
生産地も大事だが、採った羽毛にどのような処理をしているかが重要という意見もある。
中国製であっても、寒い地域で水鳥を育て、優れた加工を行っていれば、価格も安く品質が良い。
むしろ、あまりに安い価格帯でポーランド・ハンガリー製というのも怪しい。
(産地偽装の可能性)
[st-cmemo webicon=”st-svg-user” iconcolor=”#42A5F5″ bgcolor=”#E3F2FD” color=”#000000″ iconsize=”200″]戦争が関連する地域の羽毛は今後も高くなりそうだわ。
カナダの羽毛が気になってる。[/st-cmemo]
ダウン率とは?
ダウンは、ダウンとフェザーがミックスして詰められている。
ダウンは、ダウンボールのことを指す。
たんぽぽの綿毛のように空気を含みやすく、軽くて保温効果が高い。
フェザーは、真ん中に硬い羽根軸があるものを指す。
ダウンと比べると保温性はあまり無く、通気性は良い。
衣類では型崩れを防ぐため、ダウンとフェザーの比率は9:1が良いと言われている。
布団は衣類ほど型崩れを気にする必要はない。
ダウン率が高いものでは、90〜95%になってくる。
ダウンの混率は正確なものではなく、グースダウン表記でもダックが混ざることがある。
(日本羽毛製品協同組合の基準では10%まで、欧州では30%まで)
ダウンパワー
「ダウンパワー」は羽毛のふくらみ(体積)を評価する数値である。
以下のようにグレード分けされている。
- 440dp以上(プレミアムゴールドラベル)
- 400dp以上(ロイヤルゴールドラベル)
- 350dp以上(エクセルゴールドラベル)
- 300dp以上(ニューゴールドラベル)
良質なダックであれば、グースよりもダウンパワーが高いこともある。
ダウンパワーが高い方が、暖かく、弾力性があるため長く使える。
グースなら、400dp以上が良い。
[st-cmemo webicon=”st-svg-user” iconcolor=”#42A5F5″ bgcolor=”#E3F2FD” color=”#000000″ iconsize=”200″]dp(ダウンパワー)は重要な基準だわ。
だけど、優劣を示す4段階のラベルは検査機関から買ってるからね。
ラベルを付けないメーカーもあるよ。[/st-cmemo]
ダウンの充填量は?
ダウンの充填量は、適度な重量であることが大事だ。
- 高級なダウン → 1.1kg
- 標準的なダウン → 1.3kg。
- フェザーの多いダウン、ダックダウン → 1.5kg
質の悪いダウンは、充填量を増やさないとボリュームが出ない。
質量を増やしたダウンは、暖かくはなる。
だが、ダウンがパンパンに詰まっていると、ダウンボールが上手く膨らんだり、閉じたりできない。
ダウンの特性である温度調整機能が上手く発揮されないのだ。
充填しすぎで厚みが大きくなると、布団が身体に沿いにくく、スキマも出来やすい。
品質の良いダウンは、充填量が多くなくても充分膨らんでくれる。
[st-cmemo webicon=”st-svg-user” iconcolor=”#42A5F5″ bgcolor=”#E3F2FD” color=”#000000″ iconsize=”200″]個人的には1kgがちょうど良いと思うけどな。
パンパンだと、膨らんだり萎んだりするダウンの良さが出ないわ。[/st-cmemo]
立体キルトと2層キルト
秋冬用の羽毛布団の構造は、大まかに分けて2種類ある。
元々の羽毛布団は、平面の布に羽毛を入れ、羽毛が偏らないように縫い目を入れていた。
これは平キルトと呼ばれ、夏用羽毛布団に使われている。
しかし、平面を縫った場合、縫い目の部分は厚みがゼロになってしまう。
縫い目の厚みが無い部分が寒いため、縫い目部分にも少し厚みが出るように開発されたのが「立体キルト」だ。
立体キルトに対して、更に厚みを均等にするため生まれたのが「2層キルト」。
上下で層があり、薄い部分がないことでより暖かい仕様になっている。
私のネット調べでは、3万円台後半〜4万円を超えると2層キルトの布団が増える印象。
[st-kaiwa7]暖かいから
2層キルトの方が
良いんだね![/st-kaiwa7]
暖かいのは2層キルトだが、どうやら必ずしも良いとは言えないらしい。
- 良いダウンなら、2層キルトを使わなくても暖かい。
- 安くても暖かくするために、2層キルトにする。
(超高級品はむしろ立体キルトになる) - 2層キルトは重い。
- 熱や湿度がこもりやすい。
(中間層に化学繊維を使うことが多い) - 住宅が進化した現代では、2層キルトはオーバースペック。
知識のないお客さんが商品を見れば、暖かい2層キルトを迷わず選んでしまうだろう。
だが、多くの布団屋は2層キルトが万能でないことを知っているようだ。
[st-cmemo webicon=”st-svg-user” iconcolor=”#42A5F5″ bgcolor=”#E3F2FD” color=”#000000″ iconsize=”200″]ウチでは、2層キルトの羽毛布団は置いてないわ!
硬いし、重くなるし、通気性が悪くなって熱がこもるし・・・[/st-cmemo]
側生地の種類(綿・ポリ・シルク)
羽毛布団の側生地(がわきじ)は大きく分けて3種類。
- 綿 → 吸湿・放出性に優れる。種類によって性能差あり。
- ポリエステル → 化学繊維。丈夫で安価。蒸れる。ガサガサと音がする。
- シルク → 高級品。なめらかで光沢がある。高級品。
シルクは値段が高いため、「綿」を選べば間違いない。
せっかく羽毛布団を買うのだから、忘れずにチェックすること。
[st-cmemo webicon=”st-svg-user” iconcolor=”#42A5F5″ bgcolor=”#E3F2FD” color=”#000000″ iconsize=”200″]日本で綿100%で作る場合と、中国製でポリエステルを使う場合では、3倍くらいコストが違うんだよな・・・
チェックされやすいダウンにコストを掛けたら、生地を安くせざる得ない場合もあるんだわ。[/st-cmemo]
羽毛布団の選び方、まとめ!
羽毛布団で確認すべきポイントを踏まえると、以下の条件が良い。
- ダウンボールが大きい程、保温・温度調整に優れる
- 予算に余裕があれば、グース・マザーグース以上から選ぶ
(ダウンボールが大きくなる) - ポーランド製が最上だが、加工工程が良ければ安い中国製でも良さそう
- ダウン率は90%以上
- ダウンパワーは最重要、グースなら400dp以上
- 充填量はマザーグースなら1kg前後、グースなら1.2kg前後
(多すぎでも暖かさは得られるが、温度調整に劣る) - 2層キルトは暖かいが蒸れるため、立体キルトで良い
- 側生地は必ず綿にする
良い羽毛布団をゲットして、生活の質を向上させよう。
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